連載「留学通信」アズ留学センター


超アナログな世界ー書道編ー
もうすぐ2008年も終わってしまうんですね。 12月は私にとって大嫌いな月です。
ただでさえあわただしい上に、忘年会、クリスマス会、お歳暮、クリスマスカード、年賀状、大掃除、年越し、お正月準備、紅白歌合戦、ゆくとしくる年・・・・あっという間です。 デジタルな世の中になって便利になればなるほど、生活のスピードもアップしている気がするのは私だけではないと思います。
さて、今回は書道についてお話をします。
私は7歳のころより書道(そのころはお習字でしたが)をはじめ、今のいままで細々と続けております。 私の中で唯一続いているものが書道です。 「芸は身を助ける」とはよく言ったものですが、書を通じて多くの人と知り合い、書を通じて色々な年齢の人たちと係われることで、人生の勉強させてもらってるということをつくづく感じています。
写真は埼玉県飯能市(わたしの実家がある場所)で行われた「書のワークショップ」の様子です。友人が主催で私が講師をやりました。 参加した子供たちは1歳~13歳くらいで6人くらい。大人も5人ほどでした。はじめての試みで、何を書いてもらおうかと思案しましたが、「書きたい言葉、書きたい文字」という自発的なテーマにしてみました。
子供たちは正直なので、つまらなければ全くといっていいほど反応しない恐ろしい人類です。 だからこちらも真剣勝負でしたが、「ガチで」勝負したのがよかったのか、子供たちは筆で書く普段とは違う文字の感触を思い切り楽しんでくれました。小学校の半ば頃までは素直に書くことを楽しめる世代です。 それ以上になると、上手に書こうという「欲」がでてくるので、書くことに戸惑う子もいました。 最後にそれそれが、色紙に仕上げて終了でした。写真のとおり、思い思いの文字が並びました。
書道は超アナログの世界です。
紙こそ手で漉くことはありませんが、インクにあたる「墨」をすり、ペン先にあたる「筆」を持ち、消しゴムでは消えない文字を一文字一文字書いていきます。 好きな詩、好きな言葉、好きな漢詩、手紙・・・思いがけない自分自身が紙の上に現れます。 精神状態もよくわかります。今ではパソコンで文字は「打つ」ものとなってきて、いつでも、誰が打ってもい同じものができます。でも手紙も、詩も、原稿も本来は手で「書く」ものであることを忘れたくないものですね。
子供たちは本能的に「書く」ことを楽しめます。 「下手」とか「上手」とかいう観念がないので、自分の各文字が「文字」であり、うまく書こうとかいう気持ちがないので、自分自身をそのまま表現できるわけです。
その迷いのない美しさが、今回の私の収穫でした。
アズ留学センター
松下 恵美子
- 2008/12/01
- Good News



