鴨が葱背負って鍋まで…。

ラリアは秋、寒くて泳げない季節になってきたし。 でも昼間は袖なしでOKなんで秋って実感はゼロだけどさ。 日頃は、日本人と触れ合う機会の無い私達夫婦が、今回一大決心をしたせいで、日本人担当者と話す機会が有り、あんまり吃驚したんでそのことを書こうと思う。

貧乏夫婦が多額の借金を背負って、家を買うことにした。 住宅ローンの仕組みが判らないし… 何となく銀行回りを始めて、ホームローン担当者の話を聞いていたんだけど、結構??なことが多く、でもって多額な借金なんで、日本語での説明を受けたほうが良いかもーと日本人担当者の居る某金融機関を訪ねた。

ラリア在住が長いというお方に「変動金利と固定金利を組み合わせるようなプランはお宅にありませんか?」と聞いた。
そのお方は即座に答えた「そのようなプランはございません。 今の低金利時代に固定金利を払うこと自体、馬鹿らしいと思いませんか? 変動金利で行くのが最良の方法かと思いますが。」と、ラリアの金利は日本の金利と違う、ホームローンの金利が二桁代まで行くような国なのだ。 
今、金利が低いのは奇跡的なことだし。 確かに固定金利のレートは変動金利よりは高い、でも変動金利が動いても、固定金利は申し込んだ期間だけはその金利で行ける訳で、変動金利は銀行にとって一番美味しい事だ。固定金利は、金利が上がれば、銀行には損な訳で…。銀行員としては、そのお方の意見は正解なんだけど、同胞日本人相手にその答えは些か??だった。

そしてそのお方は、「住宅購入に当たっては、銀行が建物を必ず査定します。 金額は教えられませんが、私でローンを組んでいただければ、お客様が購入された金額が妥当がどうかを教えることが出来ます。」と言った。 それはやや魅力的なオファーだったけど、細かい所を突っ込むと、その金融機関のホームローン担当者に連絡を取って確認している姿を見て、信頼は出来ないなと思った。 そのお方のお仕事は、日本人の何でも窓口であり、本当のホームローン担当者ではないからさ。

ただその金融機関の固定金利の利率が他銀行より魅力的だったんで、その金融機関の本当のホームローン担当者にアポを取って、夫とまた出かけた。 担当者に、「日本人担当と同じ質問をしてみた。 固定金利と変動金利を組み合わせるプランは有るか?」と。 彼は言った「有りますよ。 そうですね、今の低金利が何時まで続くか、誰も判らない、お客様の判断で固定金利を選びたいと言うのなら、そのプランは良いかも知れませんね。」と、
一瞬。 ハッ??と固まった。 というか日本人担当…此処まで信じられない存在なのだろうか??と…。

わざわざ遠出して、会いに言ったのに…オージーに嵌められるのは、まだ仕方ないなーと思えるが、日本人が乏しい知識で日本人を相手にして嵌めるって…適当に流すってさー。有り得ない!!って思った。 
そして建物査定の件を聞くと、「500,000ドル以上の物件や、不動産屋を通さないで購入した物件については、必ず査定するはするけれど、それ以外はしない方が多い、その査定はお客様のための査定ではなくて、銀行がリスク回避をするためのものだから。 あなた達の物件は安いんで多分しないよ。」とこれにも、エエーッ!!だった。 彼は、他銀行のホームローン担当者よりも、色んなことを説明してくれた、私達の住む州の州法では、家に入居してから私達の家への責任が生ずるのではなく、契約書を交わしてからすぐに生ずるので、契約書を交わしてすぐに家への保険に加入した方が良いこと等、途中話がややこしくなって、意味が判らなくなり「Sorry,I`m not with you」
と言うと、判りやすい例を出してくれたり、図を描いてたりしてくれて、判るまで説明してくれた。 結局、私達はその金融機関でローンを組むことにしたのだけど…。

怖かったなと思う、日本語でのサービスって事に釣られていたら、自分達の納得できるローンは組めなかった。 オージーの逃げ文句は担当じゃないから!!だ。 そう担当じゃないことは同じ職場に居ても全然知らなくて良いのがこの国だし。 その代わり、担当者はすべて担当のことを把握している訳で…。 日本人の何でも窓口を信じなくて良かったし。でも日本人を本当に助ける気ならもっと勉強していて欲しいって思った。 でも英語がしっかり判らないのに、この国に来て、日本語サービスに頼るのは甘いんだとも感じたし。

家の契約には弁護士が必要になる。 契約書って日本語で読んでもややこしいから、英語だと脳味噌腐るだろうなあと、これは日本人弁護士に依頼しようと、見積もりを取った。不動産屋から聞いていた代金の2倍以上なんで。 エッ??とまた固まった。 素直に口にすると「私は弁護士なので。何処でもこのくらいですよ。」と…。 一瞬お願いしようと思ったんだけど、高くても仕方ないと思ったんだけど、もう一人の日本人弁護士で見積もりを取ってみる…とそれは不動産屋から聞いていた料金だった…勿論其処に頼んだんだけど…。 良心を持って仕事をしている日本人も確かに存在するのだ。

日本人料金って存在するんだなと実感した。 そして日本人が日本人に頼っていると100%の情報を得ることが出来ない事も…そう、この国では英語が出来ないって事で、鴨が葱を背負って鍋まで持って、卓上コンロ持参で歩いていることになるんだなと。 判らない事は、担当に食らいついていって判るまで説明してもらうだけの根気が必要なんだなと…。

私達は貧乏夫婦で1セントも無駄にできないから。 でも異国で同胞を信じられないって本当に辛い… 日本人って残念だけどそういう民族なのかなと…、鉄壁に見えるインド人や中国人連絡網がやや羨ましいって思った。 それも甘えなのかもしれないけど…。

英会話スクール・スタッフのひとりごと

バックナンバー

白くま