70過ぎの海外ロングステイ。


とタイトルは格好が良いのだが、ロングステイをしているのは私の両親である。 私は貧乏なお宅の娘なので、リッチなロングステイではないのであしからず。 父が昨年の暮れで72歳で仕事を定年退職し、それだけでも自分がボケるんじゃないかと言う恐怖感で母を怒鳴り散らしていたし。 糞寒い日本で引き篭もりになり、寝たきりにでもなったら、母が倒れるんじゃないかと心配だったので、冬の寒い間だけでもと言う事でラリアに連れてきたのだ。
この2人、とっても対照的、まず暴れん坊将軍と呼ばれている父は我が家に着くなり、雨戸が無いと大騒ぎ、「窓を開けて網戸で寝るんだよ夏は!!」と話すと「雨戸無しで怖くて寝られない。」とのたまった。 網戸と言ってもセキュリティスクリーンでちゃんと鉄の格子が付いてるんだけどねえ。
でもって、「雨戸も無い家で、一人で留守番なんて怖くて出来ない、一人にしないでくれ。」とさ。
えーと私が住んでいるのはNYのスラム街ではなく、ラリアのファミリーが住む住宅地である。 しかも、交番が50m先にあるのである。 一体何が怖いのか?? あんた一体いくつまで生きる気なんだ??と腹の中で呟いたし。
家では凄い内弁慶で、母や私の事を怒鳴り散らしているのにねえ、日本を一歩出た途端と言うか、前から知ってたんだけどね彼のチキン度…呆れる…というかコントだし。
母はと言うと「雨戸を閉めなくて良いなんて楽で良いし、広々してるし、ちょっと回りを歩いてみても、日本みたいに、あらちょっと危ないって人は歩いてないし、此処良いわー。」と。 母の話せる英語は、Hello,Good morning,Thank youの3つだけなんだけど見事にラリアに馴染んでいるし。
英会話教室のメルマガにこんな事を書くのはどうかと思うんだけど、英語なんて3つ話せれば充分生きていかれるものなんだなと、母を見ててある意味感心しているし。
近所の人に笑顔でHello!と散歩中に良い、買い物も英語が判らなくても、クレジットカード払いなんで、「クレジット、サイン」と二言言えば買い物できるのである。
でもって最後に飛び切りの笑顔で「Thank you」と言えば。 店員さんは「Thank you,Have a lovely day!」とこれまた物凄い笑顔で答えてくれ、またまた母は「Thank you」と叫ぶのだ。 オージーの赤ちゃんに向かっても「可愛いねー。」と日本語で笑顔で言えば、オージーの母親も通じているかは??だけど、笑顔を母に返してくれる。
要はコミュニケーション能力なんだと思うし。 あと環境適応能力。 これはね、女の方が高いって思うのよ。 特に昔、もっと家に嫁ぐってカラーが強かった時代に嫁いだ年代の人って今の若者より高いかもーだし。 しかも留学生活で太るのが女性で痩せるのが男性って何回も見てきたし。
ラリアに来て約10日、父はようやっと一人で留守番が出来るレベルだと言うのに、母は1人で買い物が出来るレベル。 女は度胸なんだなあと、70過ぎてて、単語なんて3つ4つでも充分海外は楽しめるみたいなんで、パシフィックで英語を学習している皆さんなら、場所さえ間違わなければ、相当楽しい冒険が出来ると思うんだけどねえ。 ラリア浜松の駅南よりは良いんで遊びに来てくださいまし。
チキンな父も、ノリノリの母もラリアの雄大さと空気の美味しさとゆっくり過ぎていく時間、空の青さには相当感動しているみたい。
私もラリアに戻ってきたので、また時々、拙文を書かせてもらいたいなと思っています。
遅くなりましたが2010年もラリアから何かを発信して行きたいと思っていますのでよろしくお願いします。
写真はマウントタンバリンからの風景に感嘆する貧乏老夫婦の後姿です。
- 2010/01/27
- ガニコとポンチチのオーストラリア奮闘記!



